2017年5月18日木曜日

第26話 「地域に根ざした」喫茶店

昨日までの暑さはどこへ行ったのか。




私が七日町を訪れたのは、そんな雨の夜でした。




この日は突然の雨ということもあってか、街中を行く人は少なく、
その足取りも早く感じます。




ライトもまばら




















そんな時だからこそ、新しい発見はあるもの。




あれ、あそこは…?




















雨の中にもかかわらず、店内の照明が煌々と光る1つの喫茶店。
【RESTHOUSE レモン】さんです。




ひっそりとした佇まい



















「まだやってますか?」

「ああ、いらっしゃい。
 今カレーライスしかないけど、大丈夫?」

「大丈夫です。ありがとうございます。」

「好きなところに座って待っててよ。」




店主の方の気さくな性格、漂うカレーの良い匂い、温かみのある照明…
自然と足が店内へと進みます。




レトロ感漂う店内



















店内にはカウンター席が6つ、テーブル席が3つ。
いかにも「喫茶店」らしい内装がどこか懐かしさを感じさせますね。




入店してからおよそ10分。




「お待たせ。」




店主の優しい声と共にカレーライスが運ばれてきました。




見ただけでわかる美味しさ!



















気になる味は…もちろん、美味しいです。
日本人好みに味付けされており、食べる手が止まりません。
ゆで卵が2つも付いており、ボリューム満点!




これでいて、価格は550円と、とても良心的な値段になっています。
非の打ち所が全く見つかりません…




夢中で食べていると、途中から年配の女性の方がふらりと店を訪れ、一言。




「元気?近くまできたから、寄ってみたの。」

「久しぶりね!まあ、座ってよ。お茶でも出すから。」




ファストフードやファミリーレストランでの外食が主流になっている今、
このような光景はなかなか珍しいものです。




これこそ、この喫茶店が地域に根ざし、
住民とともに歩んできたという証ではないでしょうか。




お洒落なカフェでは経験できないことが、ここにはたくさんありました。




皆さんも一度、行ってみることをお勧めします。


(文・写真 迎田崚真)

【RESTHOUSE レモン】
住所  :山形県山形市七日町1-2-50
電話番号:023-631-7979  
営業時間:AM9:00~PM11:00
駐車場 :無

2017年5月11日木曜日

第25話 七日町の夜の小路




GWが終わりましたね。
まだまだ休みたい気持ちはありますが
頑張っていきましょう。



さて、いままで昼間の記事だけを上げていましたが、
今回は意向を変えて夜に記事を探しに行きました。



何かないものかとふらふらしていると、
以前取材した花小路の前に来てました。



夜はまた違った雰囲気に
















入ってすぐの小道も不思議な雰囲気が出ています


















店の前を通るたびにいろんな人のにぎやかな声が聞こえてきました。



いつの間にか反対側に
















どこか懐かしい輝きです


















昼とは違いとても賑やかで活気があり、これが本来の
花小路なんだなと実感。



ところで、花小路を撮ってる時にやけに家族連れが多いと思っていたら
この日は植木市があるということに気づきました。



バイクで来たので中に入るのは諦めました



















8日、9日、10日とあった植木市、来年もあるのでその帰りに
花小路へよってみるというのも良いのではないでしょうか。




(文・写真 川村啓太)



2017年5月4日木曜日

第24話 ご飯のお供と端午の節句



GWも後半に差しかかりました。
皆さんはどんな日々をお過ごしでしょうか。

私事ではありますが、GW中に家族が山形へ来るので、
もてなしをするべく七日町までとあるものを買いに行きました。


そのあるものとは・・・ご飯のお供、漬物!!


丸八やたら漬


















創業明治18年、「丸八やたら漬」さんです。
以前お店の前を通った時、その外観と漬物屋というインパクトに
一度は寄ってみたい!と思っていたお店でした。

山形で一人暮らしを始めてからというもの、
お米の美味しさに感動し、虜になってしまいました。

そんな山形のお米をさらに美味しく食べるには漬物!



なんとこちらでは、ほとんどの漬物の試食をすることが出来ます。


お茶をいただきながら試食

















試食だというのに、ご飯が欲しくなってしまいました。

中には、この季節限定の 〈ふきのとうの漬物〉という商品も。


山形名物 やたら漬け
お店の奥にはこんな可愛いものも

































悩みに悩んで、看板商品でもある
「やたら漬け」と「オーからい」を購入。


定番をセレクト

















白米と共にいただくのがとても楽しみです。





さて、日も長くなり、夕方でもだいぶ明るくなってきました。

そんな七日町からの帰り道、ふと並んでいるお店に目を向けると
「かしわもち」の文字が・・・。


「清水餅屋」さん


















明日は5月5日の子供の日、これは買わない手はありません。

以前ブログ内でも紹介した「菓子の柴田屋」さんもそうですが、
和菓子屋さんはどうしてこうも引き寄せられてしまうのでしょうか。


季節の和菓子をお餅屋さんで頂く・・・
最高の贅沢をしている気分です。


こどもの日と言ったらやっぱりコレ

















時間が夕方近くだったというのもあり、
ショーケース内にはもう柏餅の姿はありませんでしたが、
店主さんに奥から出して頂けました。

今度はもう少し早い時間に訪れてみようと思います。



七日町周辺には、一度通ったことがある場所でも
お昼と夕方では見え方が全く違ったり、

「こんなところにこんなお店あったんだ」
「今度はここに寄ってみようかな」

と思えるところがたくさんあります。

皆さんも天気の良い日に七日町に足を運んでみてはいかがでしょうか。
思いもよらない出会いや発見が出来るかもしれません。


それでは、楽しいGWをお過ごしください。

(文・写真 山下真侑子)
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丸八やたら漬
山形市旅篭町2-1-5
TEL 023-623-0310
営業時間 9:00〜19:00
定休日 年中無休




清水餅屋
山形市十日町2-2-37
TEL 023-623-4369
営業時間 9:00〜18:00(売切れ次第)
定休日 日曜日