2017年4月27日木曜日

第23話 寒さの楽しみ方


こんにちは。

山形も少しずつ暖かくなってきましたね。
近所の桜も散りはじめ、季節の流れを感じます。

今思えば、東北ならではの冬を生きる知恵や、
山形ならではの冬の楽しみ方は多かったんだなと実感しています。
春の陽気のなかで、寒いからこそ感じる温かさを思い出します。

とは言え、やはり朝方と夜は、なかなかまだ寒い。
寒いからこそ面白い山形の楽しみ方、ラストスパートです!


今回は「紅弥」を紹介します。

連日賑わう、山形の新たな名所ほっとなる横丁にお店はあります。
店内は、10人座ればいっぱいになってしまうような、コの字型のカウンター。

絵本作家・荒井良二さん直筆の絵が飾ってあります






















ほっとなる横丁独特のシステムとして、お店にいながらにして、
別のお店に注文が出来るので、まさにメニューは選び放題なんですが、
このお店に来たからには「おでん」がおすすめ!

たくさんのおでんと、ジョッキで飲みたいほど美味しいスープ

















僕は、これまでおでんと言えば、
家かコンビニのものしか食べたことがなかったのですが、
紅弥のおでんは、そのどれとも違う塩味。

あっさりとしていながら、出汁の強烈なうまみを感じるスープは、
素材の美味しさを存分に引き立てます。

紅弥には、このスープに惚れ込んだお客さんも多く、
そんな方のためのドリンクメニューが存在します。

それは「スープ割」という、日本酒を紅弥のスープで割ったもの。


日本酒独特の、体が内側から温められるような感覚と、
紅弥の美味しく温かくスープが忽然一体となって、
寒い体もすぐに隅々まで温まります。

気に入った切子ガラスでいただくスープ割は格別






















また、珍しいメニューとしては、
バジルと黒コショウでいただく「トマトのおでん」もあります。

スープが美味しいと、どんな素材でも受け入れられるんだなと、驚くほどの相性。
一見ポトフのような見た目ですが、しっかりおでんとして美味しいです。

他ではなかなか食べられないトマトのおでん

















どれもお手頃な価格で、
お会計の時に「え、あんなに食べたのに、こんな値段でいいの?」
と、驚いてしまうのも、こうしたお店の嬉しいところ。

ここでは紹介しきれないほど、具だくさんのおでんがあるので、
是非直接食べに行ってもらいたいんですが、
なんと紅弥のおでんは4月まで!

直接確認したところ、「寒いうちはまだやってるかも」とのことだったので、
まだ夜が寒いうちに、山形の寒さを楽しみつくしてみてはどうでしょうか?

 (文・写真 北嶋孝祐)

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紅弥 味の里~やまがた~
住所 山形市七日町2丁目1-14 山形屋台村 ほっとなる横丁
営業時間 20:0024:00
定休日 日曜日

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