2017年3月30日木曜日

第19話 口に広がる春の訪れ


こんにちは。

時が流れるのは早いもので、あっという間に年度末。
四月からは新しい生活がスタートします。

あたりを見ると、春物のコートを身に纏っている人もちらほら。

そんなぽかぽか陽気のなか、まちを歩いていると・・・
目に留まったのは「さくらもち」と「うぐいす餅」の文字。

そういえば今年はひな祭りの時に食べられなかったなぁと思い、
立ち寄ったのがこちらのお店。


七日町から文翔館を右に行った道沿いにある
「菓子の柴田屋」さんです。

菓子の柴田屋


















こちらのお店は、大正2年創業の老舗の和菓子屋さん。

創業100年以上というあまりの歴史に驚いていると、
「山形にはこういう長くやってるお店がいっぱいあるのよ」
と店主のお母さんがおっしゃっていました。
山形の魅力の一つですね。


暖かみにある店内



どれも美味しそうで迷ってしまいます


















こちらのお店ではオリジナルの和菓子も販売しています。

中でもオススメなのが「青嵐巻(せいらんまき)」
本物の笹の葉に包まれたゆべしです。



左:青嵐巻 右:桜もち(こしあん)

















ゆべしの中にはあんことくるみが入っていて、
香りがとても良く、上品な味でとても美味しかったです。

桜もちは「つぶあん」と「こしあん」の二種類があり、
つぶあんはもち米、こしあんは皮で包まれています。



生菓子以外にも、お土産や可愛いお菓子がたくさん。


カラフルな金平糖

お土産にもピッタリ
































家族のお土産に…とあれもこれもと選んでいたら
つい買いすぎてしまいました。


年度の切り替えでなにかとバタバタしてしまうこの季節。
和菓子とお茶でホッと一息つきませんか?

(文・写真 山下真侑子)
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菓子の柴田屋
山形市七日町3-4-10
023-622-5532
営業時間 9:00~18:30
定休日 第1・3日曜日

2017年3月23日木曜日

第18話 懐かしい存在

みなさん、こんにちは。




さて、突然ですが、ここで皆さんに質問です。
「以前はよく見たけど、最近滅多に見なくなったもの」
と聞いて、何を思い浮かべますか?




電話ボックス…

円筒形の郵便ポスト…

黒電話…

人それぞれ思い浮かべるものは違うと思いますが、
その中でも「駄菓子屋」を思い浮かべる人は
多いのではないでしょうか。




今回は、そんな今ではちょっと珍しくなった
「駄菓子屋」をご紹介します。




そのお店がこちら。



【夢駄菓子屋 かわい】



















七日町にひっそりと佇む一軒の駄菓子屋。
【夢駄菓子 かわい】さんです。




学生にはあまり馴染みのない雰囲気に少し緊張しながらも、
早速入店してみます!




お菓子やプラモデルなどがズラリ!
















昔ながらのお菓子が陳列されています



















この駄菓子屋さんが開業したのは平成9年。
約20年前から、七日町の発展を見守り続けてきたお店です。




あれも、これも食べたい、ついでにこれも…
ついつい買いすぎてしまいました。




幼い頃よく食べたものばかりです




















これだけ買っても、なんと150円!
10円ガムなど、値段の安さも「駄菓子屋」ならではですよね。




「駄菓子屋」が持つ独特の雰囲気は、学生や若い方々には
懐かしさとともに新鮮さをもたらしてくれます。




どんな世代にも愛され、人々の心に癒しを与える。
そんな魅力が、ここ「駄菓子屋」にありました。




皆さんも、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?


(文・写真 迎田崚真)


【夢駄菓子 かわい】
住所  :山形市七日町5-10-7
電話番号:023-622-6429
営業時間:10:00〜18:30
定休日 :無し
駐車場 :無し


2017年3月16日木曜日

第17話 あたたかなコーヒーと……

こんにちは。


山形も少し暖かくなったなと思っていたら、昨日の降雪に驚いてしまいました。
春もまだ少し遠そうで、ちょっとずつ近づく様子にやきもきしてしまいます。


なかなかはっきりとしない季節の中で、気も急いてしまいますが、
そんな時こそゆっくりとした一時を過ごしてみては如何でしょうか?


今回は「Jin Coffee Shop」を紹介します。


山形の名所・文翔館の真横、砂利の路地を進んだ先に、お店はあります。

二階に猫カフェのあるビルの奥にお店はあります






















暖かな光が漏れだす外観

















店内は、オーナーの厳選した家具や絵画、音楽とともに、
コーヒーのいい香りがあふれています。

あたたかな光の中で、
まるでここだけ時間がゆっくりと流れているような贅沢な雰囲気に浸れます。

オーナーの人柄が反映された素敵な空間

















メニューはコーヒーのほかに紅茶やお菓子があります。
今日は霧のブレンドをいただきました。

おまけのお菓子も美味しいです

















コーヒー独特の苦みが、さわやかな酸味と綺麗に調和し、
舌にわずかな甘みと余韻を残して消える様は、まさに霧のよう。

コーヒーが苦手な方でも、飲みやすいコーヒーなんじゃないかと思います。


つい、一回二回と、意識せずに、ごくごくと飲んでしまいました。
気が付いたら、カップがもう空に……。

こんな居心地のいい空間を後にするのは名残惜しいですが、
お店を出ようとしましたが、


オーナーが「もう少し、ゆっくりしていったらいかがですか?」と、にこやかに一言。
思わず「いいんですか?」と、顔をほころばせてしまいました。


その時、このお店の居心地の良さの本質に触れられたような気がしました。


このカフェで得られるのは、美味しいコーヒーだけではなく、
お店で過ごす上質な時間や体験、そのすべてなのです。


忙しく流れる時間の中で、時に忘れてしまいそうになる大切なものが、
慈しまれているような空間だからこそ、
お客さんがみんな笑顔で自分の時間を生きられるんだと思いました。


サービスでいただいた紅茶を、今度こそゆっくりと味わいながら、
お店の空間ごと、じっくりといただきました。

サービスの紅茶






















お店を出る頃には、お腹と心が、じんわりと温かくなっていました。
外の肌寒さも、今はもうアクセントの一つとして楽しめてすらいられます。


気忙しく流れる時代のなかでこそ、
時にはほっと一息つく場所が必要なんじゃないかと思います。

特に、自分の時間やリズムを忘れてしまいがちな方は、
ここらでひとつチューニングも大切なんじゃないでしょうか?

そんな時には、ぜひこのJin Coffee Shopで、暖かなひと時を過ごしてみてください。
きっと、美味しいコーヒーと一緒に、素敵な体験を得られるはずです。

 (文・写真 北嶋孝祐)

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Jin Coffee Shop

住所 山形市旅篭町3-5-6
営業時間 14:00~19:00
定休日 土曜日


 

2017年3月9日木曜日

第16話 待ち遠しい春

3月にも入り、少しずつ暖かい日が増えたところで春さがし!
・・・といきたいところですが、
春を見つけるにはまだ早い今日この頃。



七日町を散歩していたら私と同じように
春を待つ植物たちが・・・。



梅のつぼみ



















梅は草木の中で、いち早く花を咲かせることから
「百花の魁(ひゃっかのさきがけ)」とも呼ばれているそうです。
間も無く開花といったところでしょうか?



オトメツバキのつぼみ















タチカンツバキの花




















オトメツバキの開花時期は3月から5月。
タチカンツバキは11月から2月。
同じツバキでも開花時期はそれぞれなんですね!



チューリップの芽


















チューリップの芽も顔を覗かせていました!



どの花も開花するのが楽しみです。
皆さんも是非、花が咲く頃七日町を訪れてみては
いかがでしょうか?



(文・写真 湯川綾音)




2017年3月2日木曜日

第15話 いつもの足元、小さな発見。






みなさんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。

最近は日も長くなってきましたね。

三月に入り、すこしずつ聞こえる春の足音に心がわくわくしています。

けれど気温はまだまだ低いですよね。

風邪には十分気を付けて、あたたかい格好で七日町を歩きましょう。




夕方と夜のちょうどあいだ。

この時間帯のなんともいえない空っていいですよね。

まだ星の見えない青がだんだんと黒に変わっていきます。


上ばかりを見て歩いていると、

こつん。

足元になにかが当たりました。


























なんだ、消火栓か。

通り過ぎようとしたときに、私はふと疑問におもいました。

消火栓って赤じゃないの?

普段見ている消火栓はどれも赤だったような。

あらためてその消火栓を見てみると、違和感。

なんだか不思議。


珍しいものが見られたな。

ちょっとうきうきしながら歩いていると、

おや?


























こんどは銀の消火栓だ!

見つけた途端、おもわずにやにやしてしまいました。

この辺りには変わった消火栓が多いのかな。

もう少し探してみたくなりますね。




普段何気なく歩いていると、見過ごしてしまうようなこと。

小さな発見。

同じ道でも新しい発見があると、また楽しい道になりますよね。


みなさんもぜひ、いつも通る道で新しい発見を。




(文・写真 佐藤佑海)